ブラキシズムとは,歯ぎしり,咬みしめ,食いしばりの総称です.

ブラキシズムにより,
◎歯がすり減る
◎歯がしみる(知覚過敏)
◎かぶせ物やつめ物がよくはずれる
◎歯がかける,われる
◎頭痛・肩こりがひどい
◎顎関節の痛み・音がする,口が開けにくい(顎関節症)
◎入れ歯による傷ができやすい
◎歯周病の悪化
◎口内炎,舌の痛み,舌や頬を咬んでしまう
など,さまざまな症状を引き起こすことがあります.
TCH(Tooth Contacting Habit ; 上下歯列接触癖)とは,木野孔司先生(元東京医科歯科大学顎関節治療部)がその概念を提唱された「1日のうち20分以上,上下の歯が触れる」という日常的な習癖のことで,TCHもブラキシズムと同様の症状を引き起こしてしまうことがあります(kinoins.com).
ブラキシズムもTCHも自覚することが難しいのですが,お口の中にはその状態を示すいろいろなサインがありますので,問診,診査が重要です.
夜間のブラキシズムから歯を守る方法としてナイトガードを作製し,就寝時に装着してもらうこともあります.
顎関節症の発症にはブラキシズムやTCH以外にも多くの因子が関与しており,また病態も4種類に分類されており診査・診断が必要です.治療法としては歯科医院での診査・診断後,考えられる病因を取り除き(例えば,上下の歯をくっつけないようにする,頬杖をつかない,など),リハビリトレーニング(ストレッチのような開口訓練)の説明をうけセルフケアをし様子をみていただきます.鎮痛剤の服用やスタビライゼーションスプリントとよばれるマウスピースを作製し使用していただくこともあります.

さらに筋電計により就寝中の歯ぎしりの回数,頻度,強さを測定することも保険治療で可能です.本当に歯ぎしりをしているのかどうか確認したい方など,お気軽にご相談ください.