保険適応の治療を中心に,むし歯,歯周病,入れ歯,知覚過敏,口内炎,口臭など幅広く診させていただいています.治療はまず初診時に問診し,主訴の処置を行います(痛みを取り除く,入れ歯の調整など).他にも問題があり必要であればレントゲン撮影やお口の中の検査をし,治療計画を立て説明させていただきます.患者さんのご希望優先ですが,歯周病に罹患されいる場合,まずは歯周病の初期治療(ブラッシング,プラークや歯石の除去など)を行い,むし歯の治療をすすめていきます.むし歯,歯周病,顎関節症などは一度治療をすれば大丈夫!とは残念ながらいかず,生活習慣によって大きく影響を受ける生活習慣病です.したがって治療終了後,お口の健康な状態を維持し再び治療せずにすむように定期的に管理をしていきます(予防歯科).とくに歯周病は,全身疾患(心臓・脳血管疾患,糖尿病などhttp://www.jacp.net/perio/effect/)との関係も指摘されており油断すると再発しやすく,継続的なメンテナンスをおすすめします.

初診時歯周病

初期治療終了時

メンテナンス開始13年後


むし歯の保険適応の治療では,むし歯の大きさや部位,前歯なのか臼歯なのか,その歯だけなのかブリッジにするのか,などによって使用できる材料(レジンとよばれる歯の色に近似したつめ物やかぶせ物,銀色の金属のつめ物やかぶせ物)が決められていますが,あらゆる選択肢を説明させていただきます.ただし保険適応のレジン系の白い材料は,天然歯のようなきれいな色を再現しにくい,着色・変色することがある,歯の状態(大きさ,かみ合わせなど)や対合歯の状態(治療する歯とかみ合う歯)によっては,こわれやすい,外れやすい,削れやすいといった欠点もあり,どの材料が治療する歯にとってより良いのかあわせて説明させていただきます.条件付きですが下顎第一大歯でも保険適応であるCAD/CAM冠という白いかぶせ物を選択できるようになりました.

歯根の治療(いわゆる神経の治療)やつめ物を行う際には,唾液,血液,お口の中の細菌などによって歯の中が汚染されるおそれがある場合,ラバーダム(治療する歯だけを露出させるゴムマスクのようなもの)を使用しています.治療成績の向上には欠かせない処置と考えています.歯根の治療はとくに大臼歯では根管(神経の通り道)が複数あり,お口を開けていただく時間も長くなりがちですが,その歯の予後に大きく影響する大切な処置ですのでご了承ください.

入れ歯に関しては,痛いところやあわなくなったところの調整,こわれたときの修理,新しく作っていくなどさまざまな治療を行っています.歯を失ってしまった高齢者の方で,入れ歯を使って食事されている人のほうが使わない人に比べて,①生存率が高くなる ②認知症発症のリスクが低下する ③寝たきりのきっかけとなりやすい転倒のリスクが低下する ④低栄養の改善 ⑤誤嚥のリスクが低下する などの研究結果が報告されており,入れ歯の治療を行い使用していただくことで,患者さんに将来起こりうるフレイルを予防することができます.

保険適応外の治療にはなりますが,金具を使用せず審美性にすぐれた入れ歯,はずれにくく動きにくくするためにマグネットを用いた入れ歯,なるべく薄く小さくすることにより違和感の少ない入れ歯などにも対応しておりますのでご相談ください.